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□芽ばえ□

鳩ヶ谷沙織様




 このことがあったのはしばらく前のことだった…

「貴様が噂の変態魔導師か!?」
 その日、俺はいきなり見たこともないやつから変態と言われた。
「なにっ?」
 いきなりのことで訳もわからず俺は聞き返す。
「そこ、動くなぁぁぁぁっ!!」
 そいつはいきなり剣を向けて俺に突っ込んできた。だが、そいつのスピードも遅く、よけるのに何ら問題はなかった。
「何だお前は、俺は変態魔導師ではなく闇の魔導師シェゾ・ウィ…」
 さっとかわした俺は、その場にへたり込んだそいつに言ってやろうとしたが…
「あああああ!きれる、無敵時間がきれてしまうぅっ」
 その男は、いきなり縮んでしまった。これはつけこむチャンスだと、俺の魔的なまでの勘が伝えた。
「ほほう、しぼむとは、貴様こそ立派なヘンタイではないか」
 ここぞとばかりにさっきヘンタイといわれたお返しとばかりに言い返してやった。
「くやし―――!!」
 悔しがるそいつにもっと何かを言ったような気がしたが、なんて言ったのかはよく覚えていない。
 その後、あいつの名前がラグナス・ビシャシと言うことがわかった。
 今考えると、この日が、あいつとの出会いとなったわけだ…

「うっ…うーん」
 気がついた場所は、図書館だった。どうやら俺は寝ていたようだ。
 この日、俺は図書館に魔導書を探しに来ていた。机の上には古ぼけた魔導書が5、6冊重なっていた。
「しっかし、ろくなのがないな。みんな同じような内容ばっかしだ」
 俺はそう呟いて本を放っておいて帰ろうとした、その時。
「あっ、貴様はいつかのヘンタイ魔導師!」
 後ろから突然若い男の声が響いた。
「な、なんだとー!?俺はヘンタイ魔導師じゃなく、闇の魔導師シェゾ・ウィグィィだ!」
 もはや、条件反射とも言える速度で俺は振り返り言った。そこには、いつぞやのヘンタイ勇者、ラグナス・ビシャシが立っていた。
 そのラグナスは、俺の話も聞いてない様子でずかずかと俺に迫ってきた。
 まさに、一触即発の状態であった、だが…
「そこの五月蝿い二人!周りの人に迷惑ですから出ていってください!!」
 女性の声がそこに響いた。そこにいたのは、この図書館の司書を勤めているキキーモラだった。
 結局のところ、俺とラグナスは、ここから追い出されてしまった。

「ちっ、なんで俺まで追い出されるんだ」
 近くの公園を歩きつつ、俺はラグナスに聞こえるように愚痴った。皮肉と言うやつだ。
「貴様が大声を出すからだ!」
 生意気にも、ラグナスは俺のに皮肉に反論する。
「お前が先に大声を出したんだろ!」
「貴様のほうが声が大きかったぞ!」
 俺とラグナスの二人は、その場で低レベルな小競り合いをはじめてしまった。

 小競り合いも済んで、しばらくしてとある森に入った。帰るための近道だ。
「おい、シェゾ、なんでこんな道を通るんだ?」
 さっきから俺についてきているラグナスが俺に聞いた。
「どうだっていいだろうが。そんなことより、なんで俺の後をついて来るんだ?」
 そう、ラグナスはさっきから俺の後をついてきている。俺はずっとそれが疑問にあった。
「俺もこっちに用があるんだ」
 ラグナスはそう言った。俺は、この時、ラグナスの用事を追求していればよかったのかもしれない…。そう、後々に感じることとなった。
 俺等はしばらく森を歩いていたまるでお互いを牽制しあうかのように少し距離を取りつつ…。
 この時、俺はいつもと違う道を歩いていた。ついてくるラグナスに家を知られたら、ロクなことがないと判断したためだ。
 その後、ラグナスの姿は見えなくなった。
「どうやらまいたようだな」
 俺は安堵の息をこぼした。しかし、この考えは後に覆らせることとなった。
 ラグナスがいなくなってから、俺はもとの道に戻り、そのまま家に直行した。

 さらにしばらく歩いて、俺は自分の家にたどり着いた。
 家の扉を開け、俺が足を踏み入れた瞬間、俺以外の何者かがこの家の中に入ってきたような感覚に陥った。
「誰だっ!?」
 反射的に気配の感じたほう…タンスのほうに叫んだ。
「気づかれちまったか」
 そう言って、タンスの影から出てきたのはさっき確かにまいたはずだったラグナスであった。
「一体ここに何しにきた!貴様は!」
 いるはずのない相手に対して、俺は言い放った。
「用を済ませに…ね」
 ラグナスは言った、しかし、その時のラグナスの顔は、少し微笑みが入っていたような気がした。
「用だと?ここに何の用があるとい…」
 俺の言葉が途切れた。急にラグナスが俺の眼前に迫ってきたからだ。
「シェゾ…」
 ラグナスは、その茶色い瞳で俺の顔を見つめた。
「な、なんだよ…」
「お前、綺麗な顔をしているな…」
 突然、ラグナスが暖かく包み込むような声で言ってきた。俺は、その瞬間耳を疑った。
「えっ…?」
 呆気に取られた俺は聞き返す。だが、ラグナスは俺に手を伸ばしてきた。
「それに綺麗な瞳だ…」
 ラグナスは俺の目を直視して言ってくる。
「だ、だからなんなんだよ!」
 俺の蒼い瞳はラグナスの瞳をそらした。ヤツの瞳を見ていると吸い込まれてしまう様な気がしたからだ。
「俺は、お前の体に用があるんだ…」
 俺の頬を撫でつつ、ラグナスは耳元で囁いた
 この時、俺は自分の貞操の聞きを感じた。とにかく、自分の身を守ろうとすべく、力ある言葉を叫ぼうとした。
「アレイアー…」
 だが…
  ドゴッ!
 ラグナスの突然の膝蹴りを、みぞおちにくらい、俺はあっさりと気絶した。

 それからどれぐらいの時が立ったのだろう。数分だったのかもしれないし、もしくは数時間だったのかもしれない。ただ、言える事は、今の俺はさっきまで身に纏っていた装甲魔導スーツを脱がされ、一糸纏わぬ姿となっていたのだ。
「気付いたみたいだな」
 耳元で、黄金色の鎧をはずし、裸になっているラグナスが言ってきた。
「一体なんなんだ、お前は!」
 まだ気のしっかりしていないせいか、俺は、自分でも訳のわからないことを聞いた。
「ん?何を訳のわからないことをいっているんだ?とにかく、今のお前は俺のものだ」
 飛んでもないことをラグナスは言ってきた。少なくとも、俺は男のものになる気なんかはない。
「誰がお前のものだっ!だいたい、俺は男なんぞに興味はないぞ」
 ラグナスは本気の目であったことは俺もわかっていた。でも、言わないよりはマシと思い、俺はヤツに向かって言った。
「でも、いずれは興味を持つよ」
 ラグナスは、俺の身体を愛撫し始めた。
「な、何をす…くぅ」
 ラグナスの指が俺の乳首を摘まんだ時、俺は思わず声を出した。
「シェゾ、感じているのかい?」
 俺の身体を愛撫しつつ、ラグナスは言う。
「やかましい、このヘンタイ勇者」
 俺は反発する。しかし、感じてしまっているのも事実だ。そのせいか、反発の声も、思った以上に力がない。
「貴様はそのヘンタイに触られて感じてるんじゃないか」
 痛い所をついてくる。俺は何も言い返せなかった。
 そして、ラグナスは立ちあがり
「それじゃ、俺を気持ちよくしてもらおうか」
 立ちあがったラグナスは、俺の目の前に立った。つまり、俺に自分のモノを舐めろと言っているのだ。
「誰が貴様のモノなんかを!」
 俺は、当然のように反発した。だが
「つべこべ言うな!」
 ヤツはその言葉と共に行動に出た。
「うぐっ!」
 俺の口の中に無理矢理自分のモノを押し込んだ。
「さぁ、はじめてくれ」
 俺の後ろ頭を押さえて、ヤツが言った。力で振りほどこうと思ったが、本来魔導師である俺に、ラグナスを振り解くほどの力はなかった。
  くちゅ ちゃぷ
 どうすることも出来ず、俺はヤツのモノを舐め始めた。
「へぇ、うまいものだな」
 ヤツが俺に対して言う。別に嬉しくもないが。
  うぷっ くぷっ
 俺はいやいやながらも続けた、それしか道はないからだ。
「……うっ」
 そして、その瞬間、ラグナスは絶頂に達した。それと同時に、俺の口の中に大量の白濁した液体が流れ込んだ。
 あまりの苦さに、俺はすぐさま吐き出そうとしたが
「飲み込め!」
 ラグナスが俺の頭を押さえ、そう言い放った。
「んぐっ…げほっ、げほっ」
 俺はその液体をすべて飲まされた。だが、その苦さにすぐにも戻しそうになった。
「それに慣れてないのかぁ、仕方ないなぁ」
 顔にかすかな笑みをうかべつつ、ヤツは言う。
「じゃあ、俺がお前の液体を飲み込んでやるよ」
 そう言って、ラグナスは俺の前に座り、既に大きくなっていた俺のモノをくわえようとする。
「や、やめろ!ラグナス!」
「もうここまでお前のモノが大きくなっているのに…強情張りやがって…身体に聞いてやるよ」
 そして、俺のモノをくわえ、それをむしゃぶるように舐め始めた。
「くうっ、はあっ」
 俺はその快感に耐えきれず、声を上げた。
「あっ…ううっ!」
 俺はイきそうになった。しかし、ラグナスが不意に俺のモノを離した。
「まだ、イかせはしないぜ」
 ラグナスは、意地悪っぽくにやりと笑う。
「もう少し、楽しませてもらわなくてはな」
 そう言うと、ラグナスはまた俺の身体を愛撫し始めた。
「くうぅ、あっ…」
 俺はもう、自分の理性すらも制御出来なくなって、声を出し悶えた。
「ラグナス……」
 俺は哀願するような目で彼の名前を呼んだ。
「なんだ、その望むような目は」
 ラグナスは俺の目を見ていった。その時俺は、確かに彼を…ラグナスを望んでいた。
「イかせて欲しいのか?」
 俺の意図を覚ったのか、望むことを正確についてくる。
「……」
 俺は、ゆっくりと頷いた。この瞬間、俺の理性は完全に欲望に負けたことを意味した。
「やっと正直になれたな、シェゾ」
 満面の笑みをこぼしつつ、彼は言った。
 そうしてまた、俺のモノをくわえた。
「うっ…はぁっ…」
 もはや声を出さずにはいられなかった。
「あ……ああっ」
 この瞬間、俺は快感とともに絶頂を迎え、自分のモノから白濁した液体を勢いよく飛び出した。いや、出されたと言ったほうが正しいだろう。
「はぁっ、はぁっ、はぁっ…」
「どうだったか?」
 その余韻に浸っている俺に、満足そうな顔でラグナスは聞いてくる。
「……」
 俺は何も答えられなかった。しばらくして、今の本当の気持ちを言うことにした。
「また、やってくれよ…」
 これが今の気持ちだった。あいつにイかされることに、俺は今までにない新たな快楽を味わっていた。
 ラグナスは一瞬驚いた顔をしたが、すぐさま平常さを取り戻し俺に言葉を返してきた。
「お前ならな…」
 ラグナスの返事に、俺は赤くなりつつ笑顔で答えた。
 俺のその笑顔にラグナスも赤くなっていた。
 俺とラグナス…二人して踏み入れてはならない禁断の地へ踏み入ってしまったのかもしれない。
 自分達の意思で……



おしまい





+アリガトウナ気持チ+

鬼畜だ―――っ!!
めっちゃ鬼畜!鬼畜ラグナスッ!!サイッコ―ウ!
シェゾも可愛いv
ラグナスの気持ち、ワカランではないくらいに。←Σ(^‐^;)ぉぃぉぃι
でもって何か雰囲気がとある14歳のシェ…(以下削除)
やっぱ無理強いってイイよね。ラグナスに屈服するシェゾが好き。
元香織ちゃん、ありがとうです☆


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