□ぼくのお父さん3〜恋人たちの休日〜□
樋口凌様
とある土曜日の昼下がり。
家でゴロゴロしている父と息子。
ちなみに母は明日の夜まで帰ってきません。
…よく家を空ける母ですね。
「ゆきーがーとけてかわーになーってながれてゆきますー」
「……」
「つくーしーのこがはずかーしげにかおをだーしますー」
「……」
「もーすぐはーるですねー」
「……」
「…あー…暇ー…」
「お前うるさい」
「ねー父さん暇ー」
「…出かけてこい」
「んー、面倒だなー…。あ。そうだAVみよ。」
「オイコラ待てや」
「友達のインキュ君が貸してくれたんだ。今取ってくる☆」
「取ってくんな!あ、おい話聞け!」
「はいはいお待たせー。2本あるから。ではまずコレからねー」
「だから話を…」
「スイッチオーン!」
……
「…オイ、ラグナス」
「…何」
「…これホモAVじゃねえか」
「…そのようだね」
「なんで休みの昼間っからマッチョのカラミをみにゃならんのだ!」
「あははははは」
「消せ」
「えー?せっかくだからコレで勉強…」
「すんな!いーから消せ!」
「はいはい」
「…ったく、お前どんな友達とつきあってるんだ」
「うーん…。まさかインキュ君俺のこと狙ってるんじゃ…。
困ったなあ、俺には父さんというベイビーちゃんがいるのに」
「ははははは。だれがベイビーだコラ」
「さて。気を取り直してもう一本」
「…まだみるのか」
……
「…今度はフツーのだね」
「ああ…」
「…ねえ父さん」
「…何だ」
「この女優…母さんに似てない?」
「…お前もそう思うか」
「うん」
「…アルルより乳でかいけどな」
「あはははは」
「…消せ」
「ラジャ」
………
「あ―――暇――」
「……」
「と、いうことで父さん、しよ?」
「…何を」
「ナニを☆」
「いやじゃボケ」
「いいじゃん、やろーよー。
俺、1日で何回できるか実験したいんだよ。
インキュ君は最高10回って言ってたから俺は20回くらい目指そうかなーって」
「…1日は24時間しか無いんですけど」
「成せばなる!」
「お前さては馬鹿だろ」
「ホラホラ、はやく服脱いで」
「やだっつってんだろーが」
「はやくー」
「いや」
「いーからはやく脱げって――――!!!」
「やめろやハゲぇ―――――!!!」
終わってやれ。
+アリガトウナ気持チ+
LOVE―――――ッ!!
今度はマッチョじゃないのを観てねラグナス君(笑)